枕木は踏まれませんように

門や鳥居は神界と人間界との境目です。そこから神界と人間界にわかれます。人間がその境目にある枕木等を踏み続ければ結界が破れて、神界から流れ出る魔物が人間界に放たれるからです。それを昔の人はマナーとして「踏みつけてはいけない」と子どもに言って聞かせていたのです。

牛嶋神社の神様のお言葉

神社仏閣に行かれるなら午前中が最もおすすめです

夕方～夜になりますと神様は奥で休んでしまいます。その時間は神様に語りかけることもできません。神様の力も及びませんので神社の雰囲気もガラリと変わってしまうからです。

　

光輝いて見えます。金と銀が混じったような輝きで、多くは平安期くらいの着物や帽子をかぶっていることが多いように思います。お寺の神様の場合は、古い時代の高僧が多く、人がたくさん訪れるお寺の神様は体も大きく見えます。ご本人の像などが境内にあったりしますが、年齢も違っていたり、お顔も全然似ていなかったりします。

　神様には身分があるの？

神様には位があります。もともと日本の古い神の多くはイザナギノミコトとイザナミノミコトから生まれています。この神々から生まれた直系の子孫にアマテラスオオミカミ様もいらっしゃいます。こういう方々は人間になったことがない純粋な神様です。力も強く、神々があがめる神です。こうした方を筆頭に、序列が存在しています。

　神様って人間なの？

もともとは主神（その神社で主として祀られる神様）がそこの神様です。主神の多くは人間になったことがない純粋な神です。しかし、現在の日本の神社にいらっしゃる神様は、もともと人間だった方が多くなっています。これはその神社の主神が十分にそこで修行を終えたり、力が弱くなってしまうために交代する必要があるからです。それでも年に1度は主神も降りてこられます。神となる人間の多くは、生前、その神社にとても貢献していた人か、その土地の権力者で信心深い人が多いと言えます。

　神様はなんでもご存知なの？

それは人間の願望でもあります。大抵のことは答えてくださいますが、実際にはその神様が分かる範囲のことしか答えてくれません。それは神様自身の管轄（かんかつ）の問題であったり、その神様自身の位（くらい）の問題だったりもします。人間になったことがない、力のある古い神様の場合は比較的何でも知っています。

　神様はどんな風にお話をなさるの？

神様は大抵古い言葉を話されます。声のトーンはまちまちで、たおやかに話されます。聞いたことも無いような昔の言葉だったりしますが、私たちはそれを感覚として、頭の中で変換して理解することができます。しかし話をする時は、車は駕籠（かご）に、洋服は着物に、ブログは日誌という風に言葉をかえて説明をしませんと話が通じません。

　神様にはどんな方がいらっしゃるの？

神様は大きく4つのグループに分けられます。
より高次のものから順番に天津神・国津神・もと人間の神・黄泉の国の者となります。

アマテラスオオミカミなどは天津神です。天津神は普段天界におられて、年に何度か地上におりたちます。そして多くの天津神はイザナギノミコトとイザナミノミコトから生まれています。国津神はもともと各村にいた日本古来の神です。人間の神の場合は十分に修行を終えた国津神や、力が弱まった国津神が交代するために必要で、信仰心があつく、修行を覚悟した人間が死後に選ばれます。黄泉の者は、力のある邪悪な神々です。もともと天津神だったイザナミノミコトは黄泉に落ち、黄泉の神となりました。彼らは常に地上と人間を支配しようとします。それを食い止めるために神々は常に戦っています。

神社には神様の他にお守り様がおられます

伏見稲荷などの大きな神社は別ですが、大抵の場合、神社に神様はお一人です。ですが、神様の他にもお守り様がいらっしゃいまして、お狐様だったり、人間のような方だったりと様々です。牛嶋神社のお守り様は昼と夜で違う方が警護をされていらっしゃいまして、夜はチバ様と名乗られる武将でした。富岡八幡宮に夜伺った際には、お守り様はオカッパで着物を着た小さな女の子でした。