宝石としてあってはならない不安定さ




ルビーよりソフトな
ファイヤーがあり、アメジストのすばらしいパープルがあり、エメラルドのグリーンがあります。
これらが考えられないような組み合わせで一緒に輝いています。

あるものは画家達の壮麗な色であり、他のものは燃えている硫黄がオイルによって早められた炎に匹敵します―。


ローマ歴史家
"ブリニー″



酸化鉱物(ケイ酸鉱物)
組成 SiO2・nH2O
晶系 非晶質
白色、青、黒、オレンジ、ピンク、黄色、緑など多彩
光沢 ガラス光沢
硬度 6.5
比重 2.1
劈開 なし


類似石・処理等

コモンオパールはカルサイト、アラゴナイト、カルセドニー、カルサイト、タルクと間違えやすく、処理としては、練り、染色、ボルダータイプのものは、樹脂を母岩に見立てて磨いたものがあります。遊色効果のあるものは、ダブレット、トリプレットという処理が多く、これはオパールを張り合わせて作られ、非常に美しいものです。そのほか、合成(天然と同じ化学組成、結晶構造をもっていて人工的につくりだした宝石)も存在します。




この輝きは、まるで気まぐれ―。


 Opal
オパールの輝き

 
イエロー コモン オパール



オパールの語源は、サンスクリット語のupalaが語源で、「宝石」という意味です。

和名では蛋白石。

これはゆで卵の白味をさしており、東洋人が最初に見たオパールが白かったことから名づけられました。

日本人はオパールやラブラドライトといった、七色に光る宝石を好むといわれておりまして、オパールもまた、老若男女問わずに、絶大な人気があります。

海洋性と火山性からなるものがあり、海洋性のものは、水中で微小な珪酸球が沈殿し岩石の透き間などに蓄積したもので、天然のゼリーの様なものです。

そのほかにも、埋没した貝殻や樹木などで生成されたり、温泉の沈殿物として生成されるほか、オーストラリアでは恐竜や哺乳類の歯などの化石がアパタイトから珪酸分に入れ替わりオパール化して発掘されたこともありますが、それはほんのわずかなものです。


不透明で遊色効果(七色の輝き)を示さないものはコモン・オパールと呼ばれ、様々な色が存在します。コモン・オパールは、ブルーやグリーン、ピンクやイエローなどが代表的な色です。




 
産地
オーストラリア
ホワイトクリフ


プレシャス ライト オパール




特定の大きさの珪酸球が規則的に並んでいると、虹色にきらめく効果を示すものがあり、それをプレシャス・オパールと言います。

この虹色の輝きのことを遊色効果といい、見え方によって、ハーレクイン・パターンやブロックパターンなど、いろいろな名前が付けられています。

オパールの中で遊色効果をもつものはごくわずかに限られていて、最もでにくい、貴重な遊色は赤系の色合いになります。

宝石になれるオパールというのは、とてもとても少ないのです。




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