こんにちは!お久しぶりです。KUROです!
今回はヒマラヤ水晶アイスクリスタルのご紹介です。
▲KUROさんの石の解説はこちらにもございます
アイスクリスタルクォーツとは
産地はネパールをぬけてさらに西へ進んでインド。
地図でもわかるようにヒマラヤ山脈はインド北部を通っているので、インドでもヒマラヤ水晶が出ます。
 

 
もちろん、インドでも南部の石は、ヒマラヤ水晶ではありません。以前、南部の地名なのに「ヒマラヤ水晶」の名前で売られている石があったので、念のためにご注意を!
今回の産地は、インド北部、ヒマチャルプラデッシュ州のマニカラン。
インド産のヒマラヤ水晶の産地は、以前からクルやマナリが知られていました。
マニカランは、クルやマナリがあるクル渓谷から枝分かれしたパルバティ渓谷にあります。
 

2006年頃に見つかったとされ、「氷河が溶けた下から見つかった」というお話とともに「アイスクリスタル」の名前で知られるようになりました。
アイスクリスタルクォーツの特徴
 このアイスクリスタルの特徴は、もう、言うまでもなくこの形と色。
 

 
一見、水晶と思えないごつごつでこぼこした形がうっすらピンクに色づいています。
このごつごつの正体は、この水晶が溶けているから。
水晶は風化に強い石ですが、フッ化水素酸などには溶けます。
アイスクリスタルは、地中にある間にまわりの熱水の成分が変化し、表面や先端が溶けてしまい、水晶とは思えない姿になっています。
ときどき「氷に成長を邪魔されたのでごつごつした形になっている」という説明を見かけますが、それはさすがにあり得ません。
柔らかなピンクの色合いは、この入りがローズクォーツだからではなくて、表面に鉄分のがうっすらくっついていることによるものです。
鉄分の付き方によっては、もっと濃くて赤黒いものや、ほとんど色の付いていないものもあります。
溶けてごつごつしているだけでも大変面白い水晶なのですが、この産地の特徴として「トライゴーニック」があります。
 


 
トライゴーニックというのは、水晶がちょっと溶けた時に錐面(先端の斜めの面)に現れる凹状の逆三角形のこと。
専門的には触像と呼んだりします。
この逆三角形が見られる水晶は大変レアで「肉体的な意識と無意識を結びつける」とか「魂の自己表現を助ける」と説明されています。
これまではブラジル産水晶などに稀に見られる程度でしたが、なんと、アイスクリスタルにはかなりの確率でトライゴーニックが見られるのです。……ただし、錐面が溶け残っていないとだめですが……。
それも含めてアイスクリスタルをタイプ別でご紹介!
様々なアイスクリスタルクォーツ

一つ目は、はっきりしたピンクの色合いと、根元が膨らんだような形が特徴的な石。
この形は、実は長い結晶と短い結晶がくっついているため。
折れているのではなくて、水晶の先端のとんがり部分が溶け消えているので、こんな形をしています。
短い方には、わずかながら錐面が残っていて、そこには一つだけですが、深く彫り込まれたようなトライゴーニックが確認できます。

 
もう一つはうっすらピンク……ほぼ無色なアイスクリスタル。かなり溶けてしまったのか、側面がえぐられたようになっています。
 

 

先端も溶け消えていますが、かなり錐面が残っていて、一番大きい面には重なり合うように無数のトライゴーニック、残りの面にもトライゴーニックが確認できます。
さらに、先端の溶けて平らになったところをよく見ると、同心円状の模様が。
これはおそらく、水晶が成長してきた痕跡……まさしく水晶の年輪と言えるものだと思われます。
 

 
水晶は、溶ければすべてがトライゴーニックを表すものではなく、結晶の癖のようなものがあって初めてトライゴーニックになるといわれています。
溶けることで秘められた秘密を明らかにする……そんなイメージも魅力。
 

アイスクリスタルは、2006年に登場以降、一気に出回りましたが、最近は見かける機会もめっきり減って、レア度は逆に増していると思います。
トライゴーニック付のアイスクリスタル、この機会にいかがですか?
 
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